こんな方におすすめ
- 転職を考えている人
- 求人を出そうとしている企業の担当者
人生100年時代。定年も伸びて働かなければいけない年齢が上がってきます。どうせ働くのであればブラック企業よりも良い会社で働きたいですよね。
今回は求人原稿と面接からブラック企業かどうか見破る方法をお伝えします。
もちろん、求職者だけではなくて、企業の採用担当者さんにも見ていただきたいです。
この記事の信頼性
・著者は求人広告会社(一部上場)で8年間営業に携わる
・のべ担当求人企業数は500社超
・求人広告取扱責任者資格保有

こんな求人要注意!求人にまつわる法律をわかりやすく解説
まずは労働にまつわることは法律で細かくルールが決まっています。
法律とか難しいし無理!と言わず、最低限のことは理解しておくと良いですよ。なぜなら、応募企業が法律に抵触していたり、知らなかった場合、その会社が労働者に対してちゃんと向き合っていない可能性が高いからです。
ここでは、法律を細かくは説明せずに、わかりやすくお伝えできればと思います。
最低賃金
各都道府県の最低賃金は法律によって定められています。あなたのお住いの都道府県の最低賃金(最賃)がいくらか確認してみて下さい。最低賃金を下回っていた場合、違法であるのはもちろん、法律に対する認識が甘いためトラブルに発展しやすいです。
最低賃金については下記記事にまとめていますので、ご参考下さい。
年齢制限
応募したい求人に年齢制限は書かれているでしょうか?多いのは「34歳まで」などの記載が多いと思います。
ただし、年齢制限をするには制限する理由が必要になります。それはみな平等に雇用機会を与えなければいけないという法律があるためです。
ただし、一部の状況では年齢制限を認めています。34歳までと年齢制限を設けるのはよくあることですし、理由があれば違法ではないです。
その場合、「例外事由」というものを記載する必要があります。もし、応募しようとしている求人が年齢制限をしていて、例外事由が書かれていない場合も、企業側が法律への認識が甘く、トラブルに発生しかねないので注意してくださいね。
法律で認められる例外事由
例外事由1号 | 定年年齢を上限として、その上限年齢未満の労働者を期間の 定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合 |
例外事由2号 | 労働基準法その他の法令の規定により年齢制限が設けられて いる場合 |
例外事由3号のイ | 長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期 間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合 |
例外事由3号のロ | 技能・ノウハウの継承の観点から、特定の職種において労働 者数が相当程度少ない特定の年齢層に限定し、かつ、 期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合 |
例外事由3号のハ | 芸術・芸能の分野における表現の真実性などの要請がある場 合 |
例外事由3号のニ | 60歳以上の高年齢者または特定の年齢層の雇用を促進する 施策(国の施策を活用しようとする場合に限る)の対象となる者に限定して募集・採用する場合 |
例外事由としてよく見るのは3号のイと3号のロが多く見受けられます。3号のイは長期キャリア形成を目的としているため、職種問わず使われるケースが多いです。3号のロは技術職などで多く使われます。
これらの法律を細かく理解する必要はないですが、求人に応募する際に年齢制限が合った場合、例外事由が記載されているか確認してくださいね。
募集条件
給与
給与は雇用された人が誰でももらえる最低の給与を記載しなければなりません。
例えば、給与に月収:30万円以上可能と書かれていた場合、30万円は必ず貰える金額でなければなりません。
実際は「25万円で残業含めると30万円以上可能かな?」という場合は月収25万円と記載しなければいけません。
備考欄に月収30万円以上可能(残業代含む)などの記載があれば問題ありません。
まとめー求人原稿からブラック企業を見破る方法
いかがでしょうか。今回は求人原稿からブラック企業を見破る方法についてまとめました。
少し粗探しのような内容になってしまいましたが、企業としては知っていて当然の求人にまつわる法律です。
上記でお伝えした内容が不足していた場合、法律に対する認識が甘いため、法務部門がしっかりしておらず、トラブルに巻き込まれやすいような事例をお伝えしています。
ただし、中には中小企業でそこまで認識が及ぶ溶融のない企業さんもあるかと思います。その場合にはしっかりとお伝えをし、対応してもらうようにしましょう。
それでは、あなたの転職活動の成功を応援しています。